学会などの発表をとおして |
松雪 はじめに 学会などでの発表は,非常に良い経験なります.まず,人前で話すことに対する緊張が,経験を重ねるごとに和らぎます. また,発表の時に使うパワーポイントなどの発表用ツールの使い方や,説明の仕方(言葉の選び方・説明の順序…)などの勉強にもなりました.ですから,学会などには,機会があれば積極的に参加することをお勧めします. 発表までの準備 発表は,OHPやパワーポイントでスライドを表示して行いますが,スライドを作成するときに注意したことなどをあげていきます. 一般によく言われる,スライドの作成枚数の目安としては,発表時間が10分であれば,一枚のスライドを説明するのに約1分必要として約10枚となります.これは,あくまで目安で,実際には多少,多くなりました. 各スライドには,キーセンテンスや図などを書くようにし,長々と文章を書くのはなるべく避けたほうがよいと思います.長い文章をスライドにのせると,発表を聞いてる人は,文章を読むことに集中してしまうようです.また,フォントのサイズにも注意を払う必要があります.後ろの人にも見えるよう,大きめのサイズ(本文で28から32ポイントが目安)を選ぶのがよいと思います. また,自分自身よく注意されたことですが,スライドの作成は,発表全体が論理的につながっているかを常に確認し,また,使用する言葉もできる限り専門用語は避け,誰でも理解できるような言葉を選んで作成してください.そうでないと,聴衆の理解は得られないからです. スライドや原稿が出来上がれば,後はひたすら練習あるのみです.練習は発表時間を意識しながら,絶対に時間を過ぎないようにするのはもちろんですが,速すぎるのもよくないので,その辺を考えながら行うのがよいと思います(本番では,緊張から早口になるので,その辺も考慮して練習したほうがよいと思います). また,練習のとき,パワーポイントのリハーサルという機能を使えば,一枚ずつの時間配分が把握でき,また,トータルの時間もわかるので便利かと思います.その他にも,フリーソフトで指定時間にベルがなるものもありますからそれらを使ってみるのもいいかと思います. そして,スライドを作成するPCと発表するPCが異なる場合,パワーポイントのバージョンを確認する必要があります.バージョンが違う場合は,発表用のPCでアニメーションなどが自分の思ったとおりに動作するかを確認する作業が必要になります. 発表の練習と並行して,質問対策も必要となります.発表用のスライドを客観的に見て疑問に思うことを書き出すことや,自分の研究を全く知らない人(例えば,違う研究室の友達や家族など)に見てもらい質問してもらうなど,やり方はいろいろあると思います.また,質問に対して口頭での説明が難しいときは,別にスライドを用意し非表示にするのがよいと思います. 最後に 皆さんも,今後,会社などでプレゼンをする機会が増えてくると思います.そのときに,こういった経験が生かされると思います.ですから,皆さんも積極的に参加し経験を積んでいってください. |