失敗から学び、交流で成長する―日本での5年間の研究生活


03/2025

博士課程修了にあたり、修士課程・博士課程の5年間で私が学んだこと、経験した苦労、そして後輩へのアドバイスを書きたいと思います。

最初、外国人にとって、日本で研究生活を始める際には、言葉や文化の違いで苦労しました。特に、日本語でのコミュニケーションや論文の執筆は難しく感じることが多かったです。しかし、研究室の先生方や先輩たち、同期の友人がいつも親切に助けてくれて、とても感謝しています。

研究においては、何度も実験が失敗し、結果がなかなか出ないこともありました。でも、その度に諦めず、新しい方法を試したり、周りに相談したりすることで解決策が見つかりました。この経験から、「困った時は一人で悩まず、すぐに誰かに相談することが大切」ということを学びました。特に、自己流で突き進むのではなく、時には誤った考えに囚われてしまうこともあります。一週間経っても進展がない場合は、早めに先生に相談することをお勧めします。

また、博士課程の間に国際会議や学会に参加する機会がありました。そこで、自分の研究成果を発表したり、世界中の研究者と交流したりすることで、新しい知識や視野を広げることができました。こうした経験は、自分の研究に対する自信にもつながりました。

後輩の皆さんには、ぜひ積極的に外部の学会や勉強会に参加してほしいと思います。他の研究者と交流することは、自分一人では得られない新しいアイデアや刺激を受けるためにとても役立ちます。また、日頃から研究に関連する論文や資料を積極的に読むことも重要です。最新の情報をキャッチすることで、自分の研究の方向性や進め方がより明確になるでしょう。

さらに、研究と生活のバランスをうまく取ることも大切です。研究生活で直面する問題は、理論的なものだけでなく、日常の些細なことも含まれます。これらをうまく管理することで、より充実した研究生活が送れるでしょう。

博士課程は決して簡単ではありませんが、一人で抱え込まず、周囲の人々とたくさん話して、助けを求めてください。そして、どんなに大変な状況でも、前向きに取り組む姿勢を忘れずに頑張ってください。

皆さんの研究生活が楽しく、充実したものになることを心から願っています。