科学研究費基盤研究(C)
琉球諸方言の指示詞の研究
---日琉祖語の解明を目指して---
組織・科研費詳細
研究目的
琉球諸方言には二系列の指示詞を持つ方言と三系列の指示詞を持つ方言が存在する。しかし、それぞれの指示体系の実態がどのようなものか、また二系列指示体系と三系列指示体系がどのような歴史的関係にあるのかは明らかになっていない。本研究では琉球諸方言の指示体系について、直示用法・照応用法の調査を行い、その実態を明らかにするとともに、どのような祖体系からそれぞれの方言が変化してきたのかを明らかにする。また、そこで得られた琉球祖語の祖体系を古代日本語の指示体系と比較することにより、日本語と琉球語の祖語(日琉祖語)の指示体系にも迫っていく。
研究資料・成果
- 会議(2020/2/16)資料
- 関連論文
- 衣畑智秀(2022)「上代語の指示特徴---文献を用いた観察データの構築法」『福岡大学人文論叢』54(3): 629--670, 福岡大学研究推進部 こちら
- 衣畑智秀(2021)「琉球諸語と上代日本語からみた祖語の指示体系試論」林 由華・衣畑智秀・木部暢子(編)『フィールドと文献からみる日琉諸語の系統と歴史』開拓社
- Kinuhata, Tomohide and Yuka Hayashi (2018)"On the anaphoric use of demonstratives in Miyakoan” Japanese/Korean Linguistics 25, ed. by Shin Fukuda, Mary Kim and Mee-Jeong Park, 35―47, CSLI. こちら
- 衣畑智秀(2017)「宮古狩俣方言における指示詞使用の個人差」『福岡大学研究部論集A: 人文科学編』17(4): 45-50, 福岡大学研究推進部 こちら
活動記録
- 2023年2月14〜19日の間、、沖縄県宮古島市で調査を行いました。
- 2021年12月27〜31日の間、沖縄県宮古島市で調査を行いました。
- 2020年2月16日に調査のための会議(@福岡)を開きました。
- 2019年12月27〜31日の間、沖縄県宮古島市で調査を行いました。
- 2019年8月17〜23日の間、沖縄県宮古島市で調査を行いました。
- 衣畑智秀(2022)「上代語の指示特徴---文献を用いた観察データの構築法」『福岡大学人文論叢』54(3): 629--670, 福岡大学研究推進部 こちら